教科書改訂について~2024年4月に使用開始~
学校の授業における主軸となる教科書。学年の違う子や兄弟から教科書を借りると、教科書の内容が違っていて驚いた、なんて思い出のある方も多いのではないでしょうか。
これは4年ごとに教科書の改訂が行われるためです。前回改訂が行われたのは2020年度であったため、2024年度は前回から4年越しの改訂です。目まぐるしく変わる時代のなかで、教科書もどんどんと刷新され、新しいものへと形を変えていきます。
2020年度版からの変更点や導入時期など、詳細が気になっている方も多いことでしょう。
また、近年始まった新たな試みとして、デジタル教科書への移行もあげられます。時代の潮流を体現するような試みですが、どの教科でどのように導入される予定なのかも気になるところです。
本記事では、2024年度の教科書改訂について、今後のスケジュールや改訂の内容、そしてデジタル教科書導入についても説明します。
教科書改訂の基本
4年ごとの教科書改訂は、学校教育の基本的な枠組みである「学習指導要領」に合わせて行われることが一般的です。
この「学習指導要領」とは、文部科学省が定めている教育課程の基準で、全国どこの学校でも一定の水準が保てるよう、設定されています。こちらはおよそ10年に1度改訂されます。
「大改訂」と「小改訂」 2種類の改定
教科書の改訂には、元の内容はそのままに、一部のみ修正される「小改訂」と、元の内容から大幅に変更される「大改訂」の2種類があります。「大改訂」は12年に一度行われる改訂で、教科書の内容がガラッと刷新されます。「小改訂」は細かな内容の修正や時代に合わせたデータの刷新です。
教科書の改訂が4年に一度、その中で大改訂が12年に一度、となると、流れとしては、小改訂→小改訂→大改訂となります。たとえば、2020年に大改訂後の教科書が支給されたとなると、
2020年:大改訂後の教科書
2024年:小改訂
2028年:小改訂
2032年:大改訂
このような周期で行われます。
今回の2024年度小学校教科書改訂は、おそらく「小改訂」になる見込みです。そのため、教科書の内容に大きな変更は予想されませんが、社会の変化に基づく修正が行われる可能性があります。今回の改訂により、教科書はより正確で最新の情報を反映したものになることが予想されます。
また近年では、2021年度に中学校の教科書で「大改訂」が行われ、内容が大幅に改訂されました。これにより、中学校教育課程の学習量が増加し、改訂前よりも難易度が上がっています。
いずれの改訂も、時代の変化や社会のニーズ、新たな科学的・技術的発展に対応するために行われるのが特徴です。
2024年度は小学校教科書改訂の年
先述したとおり、小学校・中学校・高校の教科書は、通常4年ごとに更新されます。この4年の周期は、公式に発表されているわけではなく、これまでの傾向から考えると、という暗黙の了解のようなものです。
しかし、小・中・高すべての教育課程における教科書が同年度に一気に改訂されるわけではなく、それぞれ一年ずつずれがあります。たとえば、2020年度は小学校の教科書が改訂、2021年度は中学校の教科書が改訂、2022年度は高校の教科書が改訂、といったように、順次改訂されていきます。
2022年度に小・中・高すべての改訂が一通り終わり、2023年の束の間の休息を経て、2024年はまた次の小学校教科書改訂です。現行の教科書である2020年度版から、内容が一部変更される予定です。今回の教科書改訂スケジュールは以下のとおりです。
– 2023年4月から5月:新しい教科書の見本本発表
– 2023年中:採択本が確定
– 2024年1月から3月:各教育委員会が採択する教科書を決定
– 2024年4月以降:新しい教科書の使用開始
やはり教育の軸となる教科書は、慎重に検定に検定を重ね、生徒たちの手に渡ります。では万が一、教科書の内容に誤りが見つかった場合は次の改訂の4年後まで待たなくてはならないのかというと、そうではありません。
一度検定を終えて供給された教科書には、「検定済図書の訂正」という手続きが設置されます。この手続きをすることで、次の改訂を待たずに内容の更新をすること可能となります。
過去この手続きに則って訂正が行われたケースには、統計資料や客観的データの変更によって教科書の内容に誤りが発生した事例や、改定実施後に誤記・誤植・脱字などが見つかった事例などが含まれます。このような場合には、先述した「検定済図書の訂正」の手続きを踏むことで、すぐに教科書の内容を更新することが可能です。
デジタル教科書について
また、今回の教科書改訂には内容の一部修正のみにとどまらず、デジタル教科書の導入・促進が含まれます。これは近年始まった新たな取り組みで、主なもので教科書のQRコード掲載などがあげられます。紙の教科書だけではできなかったことが、デジタル教科書を通してできるようになっていくことが期待されます。
さらに、デジタル教科書が普及すれば、予習・復習のしやすさの向上、過去の学習内容の見返しなどの簡略化が予想され、生徒の負担も減らせます。
英語教育におけるデジタル教科書の活用
また、小学校の英語教育では、5、6年生から先行してデジタル教科書が導入される予定です。現行版よりもQRコード掲載の割合が増加しており、より簡単にネイティブの発音が確認できるようになります。
これは、英語教育に新たな風が取り込まれることが期待できるのではないでしょうか。発音の確認や会話の練習など、英語教育においてデジタル教科書が一役買えるのは間違いありません。
今後、各種学校で使用されるデジタル教科書はますます増えていくと予想されます。紙の教科書では叶わなかったことが、デジタル教科書の導入により可能になっていきます。子どもたちの新たな可能性も、これにより開かれていくかもしれません。
デジタル教科書で広がる可能性
デジタル教科書が導入されることで、子どもたちの新たな可能性が広がると先述しましたが、具体的にはどのような可能性が生まれるのでしょうか。
まず、音声付き教材の利用が以前よりも容易に、身近になることが期待されます。紙の教科書で音声付き教材の場合、CDに音声が収録されていて、わざわざCDをセットして聴く必要があったり、教室で先生の流す音声を聴いていました。
しかしデジタル教材に収録されることで、音声付き教材へのアクセスが容易になり、心理的ハードルも下がります。
英語教育や音楽教育などでは、いかに子どもの柔軟な「耳」を生かせるかが重要になってきます。とくに英語教育では、「臨界期」と呼ばれる、生まれてから12〜13歳までの期間がとくに吸収の早い時期とされており、この時期に習得した言語は、発音面や文法の感覚的な面で、ネイティブスピーカーに限りなく近づけるとされています。
幼少期に英語圏に住んでいたいわゆる帰国子女と、大人になってから海外に住み始めた人とでは、住んでいた期間が同じでも、英語の発音や習得の早さがまったく異なるのはこのためです。デジタル教科書の活用で、子どもの可能性を最大限引き出せます。
さらにICT関連の授業がより活発になることで、子どもたちのIT関連への道も開かれやすくなります。学校の授業でIT関連の分野に触れることで、興味を持つ生徒も増えるのではないでしょうか。
まとめ
以上、2024年度の教科書改訂のスケジュールや内容、デジタル教科書の導入についてまとめました。
先述したとおり、2024年度の教科書改訂はいわゆる「小改訂」にあたります。例年通りの小改訂であれば、変更内容は既存の内容の一部修正や、統計資料のアップデートなどにとどまる見込みのため、内容自体は大きく変わることはないと予想されています。
今回の改訂でより注目が集まるのは、やはりデジタル教科書の導入・促進です。今回の検定に合格し、新たに導入される教科書11教科149点すべてにQRコードが記載される予定です。2020年度版は11教科で95%だったため、デジタル対応の促進が顕著です。
新たな教科書と体制で、今後どのような影響が起こるのか、今後も注目していきたいところです。
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引用元:https://www.asuxcreate.co.jp/pg4263125.html
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