小学生の勉強に対するやる気を引き出すにはどうすればいいの?
子どもが勉強を嫌がる、やる気を出してくれないと悩む親はいつの時代も多いでしょう。前向きに勉強に取り組むにはきっかけや習慣づくりが大切です。本記事では、小学生が勉強にやる気を出せない原因ややる気を引き出す方法を解説します。学習意欲をあげたい方や勉強を継続する習慣を作りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
小学生が勉強にやる気を出せない原因
子どもの勉強に対するやる気が出ない原因にはさまざまな要因があります。以下で、やる気がでない要因を順番にみていきましょう。
親の叱責・強要
まず、親の強要や叱責がやる気の不足の原因に挙げられます。勉強をさせようとするあまり、親が強い口調で言うと子どもは自主性を奪われ、勉強をただの作業としてとらえてしまう可能性があります。その結果、勉強の本来の目的や意義を見失い、達成感を感じにくくなります。
勉強の仕方がわからない
子どもが勉強の仕方を理解していない場合もやる気不足の原因となります。学習習慣が身についていない子どもにとって、何をどのようにすればよいのかがわからず、勉強への取り組みが難しくなります。そのため、親や教師が適切な勉強方法を教える対応が重要です。
学習環境が悪い
学習環境が悪い場合もやる気を削ぐ要因です。騒音や散らかった机、誘惑のあるスマートフォンやゲームなどがあると、集中力の維持が難しくなります。子どもが静かで落ち着いた環境で勉強できるよう、家庭や学校で適切な環境を整える必要があります。
周囲の子どもとの比較や外部からの動機付け
兄弟や友達との比較やご褒美、罰則の与え方もやる気に影響を与えます。ほかの子との比較や外部からの報酬や罰に頼る状況は、子どもの内発的な動機付けが損なわれるため、本来の学習意欲が育まれにくくなります。
生活リズムの乱れ
生活リズムの乱れや疲労もやる気不足の要因です。規則正しい生活を送らず疲れやストレスが蓄積されると、勉強に対する意欲が低下します。親も子どもと共に健康な生活リズムを築く習慣づくりが重要です。
小学生の勉強に対するやる気を引き出す方法
子どもの勉強のやる気を引き出すには、親が積極的にサポートし環境を整える姿勢が重要です。
できることから始める
子どものやる気を引き出す方法として、勉強を始める際には簡単な問題や得意な科目から取り組む方法が挙げられます。子どもが自信をもって取り組める課題から始めることで、自信をつけやる気を高められるでしょう。
目標を一緒に決める
目標を一緒に決める方法も重要です。親子で目標を共有し、具体的な目標の設定により、子どもが勉強に対する意欲を高めるきっかけとなります。
さらに、学習計画は勉強に取り組む時間や内容が明確になるため、子どもの学習習慣づくりに役立ちます。生活リズムに合わせて勉強の時間を設定し、子どもが自然と勉強をする習慣を身に付けられるように導いていきましょう。
楽しく勉強できる工夫をする
勉強を楽しく行う工夫も効果的です。子どもが興味をもてる教材やアプリを活用したり、ゲーム感覚で取り組める方法を取り入れたりする方法で、モチベーションを高められます。さらに、些細なことでも褒める姿勢で、子どもの自己肯定感を高め、勉強へのやる気を引き出せます。
親・兄弟と一緒に勉強する
親や兄弟と一緒に勉強する方法も効果的です。日々、親や兄弟が勉強する習慣がある環境も、子どもが勉強に取り組む姿勢を身につけるきっかけとなります。また、学習環境を整え、勉強しやすい環境を作る対応も大切です。静かな環境や整理整頓された机は、子どもが集中して勉強するためにとても重要です。
規則正しい生活を送る
規則正しい生活も勉強への意欲向上に役立ちます。健康的な生活リズムが身に付くと、子どもの健康状態がよくなり、勉強に集中しやすくなります。
勉強をする理由を教える
最後に、なぜ勉強をするのかを子どもに理解させる方法も大切です。勉強への取り組みは、将来の自分のためになり多くの可能性につながることを理解し、モチベーションを高められれば、子どものやる気を引き出せます。
学習塾に通わせるのが有効な場合もある
家庭での学習サポートが難しい場合、学習塾に通う手段は有効な選択肢となります。状況によっては、学習塾が子どもの学習支援に役立つケースもあります。
たとえば、共働きで親が時間をさけない場合や学習内容の難易度が高い場合、家庭での学習習慣が身に付かない場合などです。学習塾には集団授業や個別授業などさまざまな形式があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
集団授業のメリットとデメリット
集団授業は多くの生徒と一緒に学ぶ体制であるため、子どもの競争心を刺激しやすいメリットがあります。しかし、個々の生徒の理解度や進度に合わせた指導が難しい点がデメリットです。
個別授業のメリットとデメリット
個別授業は生徒一人ひとりに合わせた指導が可能です。理解度や進度に応じて学習を進められるメリットもあります。デメリットは、集団授業の学習塾と比較して費用がかさむ点やほかの生徒との交流が少ない点が挙げられます。
学習塾を選択するときの注意点
学習塾を選ぶ際には子どもの学習状況や性格、意欲などを考慮し、最適な塾の選択が重要です。ただし、あくまで学習塾は補助的な役割を果たす存在であり、家庭での学習環境の整備や親子間の対話も維持しましょう。
学習塾通いがすべての解決策ではなく、家庭での学習支援とのバランスが大切です。また、入塾が決まった場合でも、自宅からの距離や友だちと同じ塾だからなどの理由だけで選ぶのではなく、子どもの状況やニーズに合った塾の選択をしましょう。
指導内容や塾の特性をよく理解し、子どもの学習状況や目標に合わせた適切な選択が肝要です。
まとめ
小学生の勉強に対するやる気を引き出すためには、親が子どもの学習状況や性格を理解し、適切にサポートする姿勢が不可欠です。簡単な問題や得意な科目から始める方法で自信をつけさせ、目標を一緒に設定しやる気を引き出します。また、勉強を楽しいと感じられる工夫や家庭での学習環境の整備も大切です。学習塾に通う選択が有効な場合もありますが、適切な塾選びと家庭でのサポートをバランスよく行う意識が成功の鍵です。