集団塾と個別指導塾の違いとは?子どもに合った選び方のポイント
塾に通わせたいけど料金やカリキュラムなどどこを選ぶか迷っている方も多いのではないでしょうか。集団塾で仲間と同じ授業を受けるべきか、個別指導塾で講師としっかり向き合うべきか、子どもとの相性にもよります。そこで本記事では、集団塾と個別指導塾の選び方のポイントを紹介します。
集団塾と個別指導塾の違いを比較
まずは集団塾と個別指導塾の大まかな違いを比較します。
料金
カリキュラムや授業数にもよりますが、集団塾が比較的安く、個別指導塾は比較的高めの傾向です。
生活面の相性
集団塾は決まった時間に通う必要があるため、塾に指定された時間に通えることが前提です。個別指導塾はほかの習い事があっても、柔軟に受講できます。
カリキュラム内容
集団塾は一度に集めたデータを分析して、子ども全体の傾向に沿った授業を受けられます。一方個人指導塾は、個人に合ったカリキュラムを組めます。
向いている性格
集団塾は全体の授業ペースに遅れずついていき、競争心が強い子どもに向いています。個別指導塾は個人のペースに合わせてじっくり学習できます。以上の大まかな違いから、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
集団塾のメリット・デメリット
ここでは、集団塾のメリット・デメリットを解説します。
メリット①ペースが決まっている
集団塾は年間を通して決められたカリキュラムに沿って授業が進みます。公立と私立どちらを目指すかなどコースも決まっており、目標に向けて必要な授業内容を考えてあるため、目標達成に向けて具体的に進めます。受験に向けて勉強したいが何をしたらいいかわからない、という場合にもおすすめです。
メリット②料金が比較的安い
科目数やコースによっても異なりますが、個別指導塾より比較的安い傾向です。講師1人で複数の生徒を指導できるため、塾としても効率よく指導できます。
メリット③競争心を養える
同じ時間同じ授業を受けている仲間がいることで、競争心が養われます。習熟度を確認するため、定期的にテストや模試を行います。クラス内で点数を競うことで切磋琢磨し、受験に対する心構えも意識できます。
デメリット①入塾のタイミングが限られる
授業が年間のカリキュラムに沿って進められるため、年度の途中での入塾が難しい場合も。学校の授業を先取りして進むことも多いので、授業についていけるようになるまで時間が必要になります。
また、他校の生徒も多くクラスの雰囲気や人間関係に慣れる必要も出てきます。子どもの対応力に不安がある場合は、年度や夏期講習など他にも新しく入塾する生徒がいるタイミングがおすすめです。
デメリット②苦手な項目にかける時間が少ない
集団で決まったカリキュラムを進めるため、わからない箇所が合ってもそのまま通り過ぎてしまいます。授業の途中で質問するのも難しく、苦手な問題を即解決することはできません。
ただし、わからなかったところを授業後なら質問すればフォローしてくれるため、自主性が育つと考えればデメリットとも考えにくいです。どの塾でもフォロー体制はあるため、入塾前に確認しましょう。
デメリット③人間関係に悩む場合も
学校は入学から卒業まで環境が大きく変わることはありませんが、塾はさまざまな学校から生徒が集まります。過度に仲良くする必要もありませんが、居心地がよい雰囲気かどうかでモチベーションも変わります。勉強に集中できる環境かどうかも重要なポイントです。
個別指導塾のメリット・デメリット
集団塾に対し、個別指導塾はどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリット①自分のペースで取り組める
個別指導塾は、個人の理解度からひとりひとりに合わせたカリキュラムが組まれます。オリジナルのカリキュラムに沿って進められ、わからない場合はすぐに質問できます。自分に合ったスタートが切れるため、途中からの入塾にも抵抗がありません。
メリット②苦手な項目を克服しやすい
マンツーマンや2〜3人に講師が1人つくので、わからないところをいつでも質問できます。学習方法の見直しや進路に関する相談にも細やかに対応してくれるため、自分に合う勉強法を見つけられます。
デメリット①競争心が育ちにくい
マンツーマンの授業は理解度重視で個人のペースで進むため、誰かと競う機会が少なくなります。学校のテストや誰でも受けられる模試を活用し、競うことを意識するとよいでしょう。
デメリット②料金が高い
集団塾は講師1人に複数の生徒を教えるため人件費など割安ですが、少人数だと割高になります。個人のペースで、より細やかな指導を受けられると考えると決して高くないのかもしれませんが、料金との折り合いを考える必要があります。
子どもの学力アップに最適な塾はどっち?選び方のポイントを解説
塾の最大の目的は学力アップですが、そのためにはどちらが適しているのでしょうか?メリット・デメリットをふまえて選び方のポイントを紹介します。
競争すると燃えるタイプかどうか
勉強でもスポーツでも、より上を目指したい場合はライバルの存在が重要です。
ライバルがいることで燃えるタイプは集団塾がおすすめです。定期的な習熟度テストや独自の模試もあり、点数の順位の公開を行なっている塾もあります。ただし、競わせ方はそれぞれなので、どのようなシステムかを確認しましょう。
自分から質問できるかどうか
学校な普段の生活で不明なことは、自分で質問できるタイプなら集団塾でもよいでしょう。人見知りや消極的なタイプなら質問しやすい個別指導塾を検討しましょう。
勉強習慣が備わっているか
普段より勉強習慣が備わっている場合は、集団塾がおすすめです。決まったカリキュラムで進み、わからない箇所が出てきても質問や自分で復習するなど勉強のやり方が身についているからです。
それに加え、ライバルがいることで刺激をうけ、より上を目指せます。勉強習慣が備わっていない場合は、自分のペースで勉強を楽しむ方法を見出せる可能性が高い個別指導塾を検討しましょう。
まとめ
子どもの学力アップに塾を検討する場合、集団塾か個別指導塾か迷う方が多いのではないでしょうか。生活スタイルや料金の面でも違いがありますが、選ぶポイントは、子どもの性格や特徴を第一に検討しましょう。
勉強習慣があり、積極的で競争心があるタイプは集団塾がおすすめです。自分のペースで進めたい、やや消極的なタイプは個別指導塾で勉強の楽しさを探りましょう。講師との相性も大切なので、無料体験や相談会を活用して複数検討してみることをおすすめします。